一般健康診断
一般検診とは、健康な人が定期的に受ける検診のことです。主に、生活習慣病やがんなどの早期発見・早期治療を目的としています。
日本では、労働安全衛生法に基づき、事業者は従業員に対して、定期健康診断を実施することが義務付けられています。対象となる従業員は、常時50人以上の労働者がいる事業所の労働者です。
また、40歳以上の国民に対しては、特定健康診査が実施されています。特定健康診査では、生活習慣病のリスクを評価するために、血圧、血糖、尿酸、中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロールの検査が行われます。
一般検診の項目は、検診機関によって異なりますが、一般的には以下の項目が含まれています。
- 問診
- 身体診察
- 身長、体重、腹囲の測定
- 血圧測定
- 貧血検査
- 肝機能検査
- 腎機能検査
- 血糖検査
- 尿検査
- 胸部X線検査
- 心電図検査
一般検診は、健康な人が受ける検診ですが、以下のような人は、特に受診を検討することをおすすめします。
- 生活習慣病の家族歴がある人
- 喫煙や飲酒の習慣がある人
- 肥満や運動不足の人
- ストレスが多い人
一般検診で異常が見つかった場合には、早めに専門医を受診して、適切な治療を受けることが大切です。
一般検診の費用は、検診機関によって異なりますが、公的機関が実施する検診は無料で受けることができます。また、健康保険組合や企業が実施する検診は、一部の費用が自己負担となる場合があります。
一般検診は、健康を維持するために重要な検診です。定期的に受診して、自分の健康状態を把握しておきましょう。
法定健康診断
法定健康診断とは、労働安全衛生法に基づき、事業者に実施が義務付けられている健康診断のことです。対象となる従業員は、常時50人以上の労働者がいる事業所の労働者です。
法定健康診断には、以下の2種類があります。
- 定期健康診断
- 特定業務従事者の健康診断
定期健康診断
定期健康診断は、常時50人以上の労働者がいる事業所の労働者に対して、年に1回実施が義務付けられています。
定期健康診断の検査項目は、以下の11項目です。
- 問診
- 身体診察
- 身長、体重、腹囲の測定
- 視力、聴力の検査
- 胸部X線検査、喀痰検査
- 血圧の測定
- 貧血検査
- 肝機能検査
- 血中脂質検査
- 血糖検査
- 尿検査
特定業務従事者の健康診断
特定業務従事者の健康診断は、じん肺、アスベスト、鉛中毒、有機溶剤中毒などの健康障害の発生を防止するために、特定の業務に常時従事する労働者に対して、定期的に実施が義務付けられています。
特定業務従事者の健康診断の検査項目は、業務内容によって異なります。
法定健康診断は、労働者の健康を守るために重要な検診です。事業者は、従業員に対して、法定健康診断の受診を促す義務があります。また、労働者は、事業者が行う法定健康診断を受けなければなりません。
法定健康診断で異常が見つかった場合には、早めに専門医を受診して、適切な治療を受けることが大切です。